西郷どんの薩摩・斉彬の仙厳園
★宮崎港から車で鹿児島への旅を始める
2018(H30) 4月5日(木)の夜に、宮崎フェリーに愛車を乗せた。
神戸・三宮 第3突堤から出港(午後7時10分)した。
目覚めれば、4月6日(金)、宮崎・シーガイア辺りの景色が見えてきた
海から見る建造物の景色はきれいだが、今は営業していない。
宮崎港着岸時刻(午前8時40分)
昨夜から低気圧接近で船が揺れ、寝付けず、気分が悪いので朝食は無し。
用意しておいたジンジャエールを飲むと不思議に完治(健康番組の効果かな)
車の出発時間は午前9時すぎ。
★宮崎自動車道→都城インターチェンジ降りて国道10号→
隼人東で一般道路降りる。
そこからは鹿児島空港へ立ち寄る。
ヤマカタヤのレストランで しばしの休憩と昼食タイム。
初めて食べた黒豚はラーメンのチャーシュー、柔らかくて美味しかった。
目指すJR鹿児島中央駅前までだが、途中にぜひ行きたい所がある。
幕末の薩摩を偉大にした島津斉彬の財産ともいうべき「尚古集成館」、
桜島を庭の一部に見立てた美しい景色の別邸・仙厳園に立ち寄る。
これで三度目だが、何度訪れてもいいものだ。
鉄を作るための反射炉跡
島津斉彬は米国・英国の列強から国を守るために奔走した。
その証しが ここ尚古集成館にぎっしりと展示されている。
幕末当時は技術者がいないので、図面を頼りに完成させた武器や文明の利器。
幕府も持たない大砲や銃などの展示が見られる。
背後の山からの水でダムを作り、発電して製鉄所を建設して鉄を作った。
アルコールが必要となると薩摩芋から抽出しそれを利用した。
鹿児島の芋焼酎の銘柄が多く美味しいのは、
薩摩藩を上げて技術を競わせ、研究した成果なのだ。
藩の財政を潤すためにあらゆる蜜貿易をし、莫大な資金を得ている。
薩摩切子グラスは特に目玉になり重宝されたようだ。
戦う時は先手必勝、一撃で相手を叩きのめす戦法がとられた。
大きな声で威嚇するとひるんだところを打ち込む。
島津斉彬はその流派を「自顕流」と命名し、愛好家に伝えられている。
有名な関ケ原の敵中突破の戦法をみても理解できそうな戦い方だと思う。
オーストラリアからの観光客が物珍しそうに「自顕流」の映像を見ている。
薩摩武士の魂を理解できただろうか・・。
日本で初めてガスを灯したのが島津斉彬だと説明を受けたが、
この石灯篭はどうだったのだろうか。
日本庭園は贅を尽くし大きなスケールで美しい。
斉彬の書院
お殿様が毎日散歩していたのなら羨ましいかぎり
上流にダムがあったようだ。
庭園の霧島つつじが満開
雨上がりの庭園からは桜島が見える。晴れなら絶景なのだが恨めしい。
最後の締めは、醤油で甘密の両棒餅(じゃんぼもち)
武士が大小を差しているのを両棒差しとも言っていたことから、
餅に2本の竹串を付けると両棒らしいが、仙厳園の名物餅になっている。
じゃんぼもちというから、大きいのかと思いきや あまりにも小さい(笑)