和歌山有田でみかん・柿狩り
ある年の勤労感謝の日でした。
少し寒い風が吹いて、旅日和りでもなかったけど、
和歌山の有田でみかん狩りを楽しみました。
駐車してから、みかん山畑まで徒歩5分の道を歩く。
生産者のお姉さんが、甘いみかんの見分け方を教えてくれます。
枝が傷まないように、もぎ方も説明してくれます。
大玉よりも小ぶりのみかんが甘いとのこと。
大きいのは酸っぱ味が少なく大雑把な味だった。
高台から見渡せば みかん、みかん、みかん・・
うちの庭にみかんの木があれば、みかん狩りに来なくてもいいけどね。
みかん作りのプロは、樹木に与える栄養をよく考えている。
木の根元に堆肥になる物を与えて、土はふんわりと柔らかい。
籾殻も一度燃やして最適の薫炭状にしている。
有田はどの山を見渡してもみかん、みかん、みかん・・
絵に書いたような、オブジェのような、みかんツリーが見渡せる。
みかんだけで生活している町かと思えば、
ぶどう、栗、柿など四季に応じて果樹狩りが楽しめるそうです。
みかんはこれから正月に向けて出荷が忙しくなる。
みかん狩りに来たが、5個も食べればジュース腹になってしまう。
酸っぱいみかんの次は柿狩りへ急ぎました。
車で移動した所は柿の山。
こんな俳句がありましたね。
柿食えば 鐘が鳴るなり 法隆寺
明治28年10月のこと。
奈良名産の御所柿が盆に盛られて出てきました。
茶屋の前から石段を登っていくと古い鐘楼があり、
大きな黒い鐘がかかっていました。
これが法隆寺の 時の鐘で、昔から斑鳩の里に時を告げてきました。
抜けるような秋空のもと、そそり立つ法隆寺の大伽藍を見ながら
茶店で柿を食べていると、すぐ近くにある西円堂の鐘楼から
時を告げる鐘の音が響き始めました。
鐘の音は、法隆寺の裏山にこだまし、微妙なうねりを伴いつつ、
斑鳩の里に伝わっていったそうです。
柿狩りは、生産者からの制限が掛かっていたので、
残念ながら、ひとり2個しか取れませんでした。
地元の柿祭りが終わり2日後なので、柿がほとんどありませんでした。
寂しくなって★こんな俳句が浮かびました。
柿食えば アホらしやの 鐘が鳴る♪
帰る頃、山里の夕暮れに冬の気配が漂っていました。