旅人になりたい

鹿児島の西日本最南端の西大山駅で開聞岳を見、宮崎青島の黄色いポストへ絵葉書を投函した思い出から始まる。

♪赤とんぼが流れる街 龍野

古いアルバムをめくると、懐かしい故郷の写真があった。
自然の景色が多い兵庫県揖保郡御津町で 終戦の4年後に生まれた。
高校生の頃に自転車で通った揖保川沿いの田園景色が懐かしい。
懐かしいのは年齢を重ねすぎたからなのでしょう。
その古いアルバムから ♪赤とんぼが飛び出してきた。

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昭和63年限りで昭和から平成に変わり、龍野市と御津町は合併した。
ひらがな表記の新しい「たつの市」が誕生
隣の太子町は参加せず「たつの市」の地図を真ん中で分断した。
たつの市は 童謡「赤とんぼ」の曲として有名であり、
詩を書いた三木露風の里でもある。
 

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江戸時代は龍野藩五万三千石の城下町 龍野伝統的建造物群保存地区
 

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寺院、浦川、醤油蔵などがあり、白壁が似合う城下町の情緒が残っている。
 

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うすくち龍野しょうゆ資料館    しょうゆ蔵の展示

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f:id:tabibitokun:20200511165240j:plain 武家屋敷資料館を訪問する人多し

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西の小京都と呼ばれる龍野、四季の美しさが感じられる地だ。
忠臣蔵で知られる 赤穂城開け渡しに立ち会った脇坂藩の城がある。
その城は鶏籠山(けいろうさん)の山城と、
山麓平山城とのニ期に分かれる。
山城は約500年前赤松村秀によって築かれ、
現在の平山城は寛文12年に信州飯田から脇坂安政公が移って
築城したとされている。
 
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春は特別に華やかな色合いをみせる
歴史のある静かな所で 一年を通して観光客が絶えない。
 

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龍野橋から北へ・・朝日橋から見る鶏籠山
その下に旧龍野実業高校があった。
今は新宮高校と合併し、龍野北高校として新宮に新設されている。
 
旧龍野実業高校の校歌
山河秀麗その上に 光輝く日月星 ああ 永遠によき天地♪
 
春は桜の花の咲き
夏は川辺の蛍狩り
秋はもみじの美しく
冬は白雪 いと清し
 

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秋の気配を感じると、赤とんが悠々と空を泳ぐ。
誰もが知っている懐かしい曲「赤とんぼ」を口ずさんでしまう。
秋、なぜか切なくなってしまうのは何故だろう。
しかし、15で姉やが嫁にゆき・・♪ 
などの言葉は 現代では馴染まない言葉になっている。
次第に教科書から外れたのは、時代の変化なのだろう。
 

f:id:tabibitokun:20200511163527j:plain 若き頃の三木露風

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童謡「赤とんぼ」の作詩者『三木露風』の生家は、

鶏籠山(けいろうざん)の麓にある龍野城の埋門(うずみもん)の
坂を下ったところに現存する。

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明治4年頃から明治22年の間に建築されたものとされている。

露風は明治22年6月23日にこの家で出生し、
6歳の時、両親が離縁し母親は弟を連れて実家の鳥取に帰ってしまう。
露風は祖父の家に引き取られた。
この生家は、露風が母と過ごした思い出が残る大切な場所。
 
 

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山田耕作三木露風の詩に曲を付けたのが昭和27年
露風が東京・三鷹市へ移り住んだのが昭和28年。

75歳で亡くなるまでの40年近くを三鷹・牟礼で暮らす。

f:id:tabibitokun:20200511163431j:plain 晩年の露風

この高山小学校の校歌を作詞し、今も感謝されているらしい。
そして露風が眠る墓や赤とんぼの歌碑もあり、
二つの故郷で親しまれているという。
「たつの」の街では夕方になると「赤トンボ」のメロディが流れるが、
三鷹・牟礼でも同じように♪親しまれているようだ。
 

 

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男はつらいよ 映画のロケ地にもなった 

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★第17作 (昭和51年7月 公開)

男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け
上野の飲み屋で、みすぼらしい老人と出会った寅さんは、気の毒に思い
とらやに連れて来てしまう。
その老人は、日本画の大家・池ノ内青観宇野重吉だった。
世話になったお礼として青観が描いた絵をめぐり、とらやでは大騒動が巻き起こり、
寅さんは旅に出ることに。
ところが兵庫県龍野で、寅さんは青観と再会、市長の接待を受け、
芸者ぼたん(太地喜和子)と意気投合。
しばらくして、ぼたんが、客だった鬼頭(佐野浅夫)に貸した
二百万円を踏み倒されそうになって、上京。
あまりにも理不尽な事態に、憤慨した寅さんは・・・
寅さんと日本画檀を代表する画家の友情は、
シリーズの楽しさの一つである「寅さんとインテリ」のバリエーション。
さらに、気っぷの良い姉御肌の龍野芸者ぼたんは、太地喜和子の好演もあって、
寅さんとピッタリの相性。ゲストとマドンナのバランスが絶妙で、佳作となった。
青観の正体がわかっても、身分の隔てなく、自分のスタンスでつき合う寅さんの魅力。青観のかつての恋人・志乃役で、岡田嘉子が久しぶりに日本映画に復帰した。
↑(以上はホームページ参照)

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兵庫県 龍野市本町 梅玉旅館/宴席で寅さんがぼたんと出会う

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龍野公園赤とんぼ荘から龍野橋や鶏籠山を望む

 

たつの市は南北に長く南端の御津町新舞子浜は日本有数の干潟で有名

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中学生の時の水泳の時間は、この浜で泳ぎました。
プールを持った学校なんて何処にも無い時代でしたから。
当時、潮干狩りが人気で、バスが連なり観光客で溢れていた。
浜の遠くまで浅瀬が延び、太陽の光が反射する光景は美しい。

★次回は海岸沿い(瀬戸内海国立公園)を記録しようと思う