旅人になりたい

鹿児島の西日本最南端の西大山駅で開聞岳を見、宮崎青島の黄色いポストへ絵葉書を投函した思い出から始まる。

播磨 聖徳太子の鶴林寺

近場で 心清めて 春の歴史旅

兵庫県加古川市
2014-05-09 の事です

聖徳太子鶴林寺

正面

播磨の国・加古川聖徳太子ゆかりの「鶴林寺」があります。
本堂と太子堂が国宝、美術品など18件が重要文化財に指定されています。
境内も広く、太古からの様々な建築物が目をひき、
まさに播磨の法隆寺とはよく言ったものです。

鶴林寺でお釈迦様の誕生を祝う法要がありました。
いわゆる「花まつり」のこの日は、
運が良く無料開放で入山できました。

国宝の太子堂は1112年の建立。
兵庫県下最古の木造建築物で、現存する日本最古の法華三昧堂です。

室町時代に創建され、江戸時代に大修理が行われた三重の塔は、
1936年に火災にあい、新しい色になっているらしいです。
この時以来、鉄柵で囲み、近づけなかったのですが、
ラッキーなことに今日は特別に縁側から上がっても良いことになりました。
内部に安置された大日如来像を二度と参拝できないと思います。

 

なぜ鶴林寺と言うのかと思っていましたが、謎が解けました。
1112年、太子堂壁面の涅槃図に「お釈迦様が涅槃に入られた時、
沙羅双樹の林が一斉に白く枯れ、鶴の群れのように見えた」
という場面が描かれている事に由来するそうです。



本堂の前には菩提樹と沙羅の木が植えられていました。
境内のツツジが満開で彩りをそえていました。

咲き誇るつつじ

正面に立つと龍の口から清め水が出ます。

 

境内の茶屋でいっぷく。

 

色あせた古代の木の香りです。



よく手入れされた日本庭園です。

 

かつて放映されたテレビ大阪「おとな旅」では、
三田村邦彦と雪乃ちゃんが、この場所で神妙な顔で見入っていました。

いいですね、白壁のアングル。

宝物館では、官兵衛、鶴林寺の国宝を守る!という特別展がありました。
戦国時代には、信長・秀吉などから弾圧されましたが、
信長に寺領を差し出し危機を乗り越えたそうです。
官兵衛は鶴林寺を崇敬していたので、
戦の勝利に感謝して巨額の寄進をしていたそうです。
信長・秀吉の禁制や書状などが展示されていました。
本物を見るとわくわくしてきます。

 

正門前に土産店がありました。
お酒のぐい飲みや加古川名物の最中などをガレージで売っています。

放映されたテレビ大阪「おとな旅」では、三田村邦彦と雪乃ちゃんが、
ぐい飲みを買っていたことを思い出しました。 

最中(和菓子)
帰宅して珈琲を飲みながら食べると、とても美味しかった
近場の旅は、お金も安くあがるし、気楽でいいですよね。